2021年1月1日

 新年あけましておめでとうございます。

手作りのおせち料理を並べて2021年を迎え幸せな一時を過ごしています。


おせちは年神様への供物であり、家族の繁栄を願う家庭料理でもあるため、縁起のよいいわれやしきたりがたくさんあります。「福を重ねる」「めでたさが重なる」という意味があるようです。
一の重口取り・祝い肴)
一の重は1番上の段で、正月にふさわしい祝い肴を詰めます。そのなかでも、数の子・田作り・黒豆を「三種肴(さんしゅこう)」「三つ肴」といい、欠かせないものとされています。主人が関西なのでたたきごぼうとしました。

・田作り(ごまめ)……イワシが畑の肥料だったことから「田作り」「五万米」と呼ばれ、
           主人に畑が今年も豊作になるように
・黒豆…………まめに働き、まめに暮らせるように
・たたきごぼう……ごぼうのように根を深く張り、たたいて身を開き開運を願う
・紅白かまぼこ……半円形は日の出。紅白でめでたく、魔除けの紅と清浄の白。
・伊達巻き……華やかな意の「伊達」。巻き物が書物や掛軸に通じることから知識や文化の
       発達を願う
・昆布巻……よろこぶという語呂合わせています。
・栗きんとん……栗は「勝ち栗」と呼ばれる縁起もの。「金団」と書き、黄金色で縁起が
        よく蓄財につながる
・ちょろぎ……「長老喜」「千世呂木」と書き、長寿を願う
二の重(焼物)
縁起を担いで海の幸と焼き物を入れ、さらに、酢の物や和え物を入れます。
・海老……腰が曲がるまで長生きできるように
・数の子……子宝に恵まれ、子孫繁栄。ニシンの子なので「二親の子」となり、
      「二親健在」にも通じる
・紅白なます…なますは生の魚と人参と大根を酢で和えた料理だったので、なますと名前が
       付けられました。
       水引きのような形状で祝いの意味と口直しとしての役割もあります。
・酢れんこん‥‥複数の穴が空いていて、向こう側が見通せることから「将来の見通しが
        良い」と縁起を担いでいます。
・肉巻き‥‥細く長く幸せが続きますように
三の重
煮物
山の幸を中心に、家族が仲良く結ばれるよう煮しめます。
・れんこん……穴があいていることから、将来の見通しがきくように
・里芋……子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄
・ごぼう……根を深く張り代々続く
おせち料理はこのようにたくさんの意味をもつ日本の伝統的なお正月料理で、我が家の繁栄を願いながら作りました。